現代医療における対症療法が必要不可欠な緊急事におけるケースなども当然あります。
(例)
・高熱が出て頭を冷やす
・火傷を冷水で冷やす
・虫垂が破裂をおこすほど化膿している時などの開腹手術
・骨折や脱臼を整復する etc
しかし時間的に余裕があり慢性的な症状に対しては、一律に症状を目的として対処することには、はなはだ疑問を感じます。
なぜなら症状の奥には殆どの場合、それをひきおこす原因が存在しているからです。他にもいくつか例をあげて一緒に考えてまいりましょう。
(例1)慢性頭痛に鎮痛剤を使って改善させる
脳腫瘍が隠れているとしたら
鎮痛剤を服用し頭痛が解消してしまうと必要な手術の遅れにつながる危険につながり、とりかえしのつかないこともある。
過食や運動不足からの高血圧高血糖がおこす頭痛だとしたら
病気を一層深く体の内に追込むことになる。
頭痛薬の常用による副作用からの頭痛のだったら
一生涯鎮痛剤を飲み続けることになりそれによる弊害をまたひきおこす。
(例2)風邪に解熱鎮痛剤、抗生物質を使って改善させる
風邪による諸症状はなぜおこるのでしょうか?生体にとっての意味をここでは考えてみることにしましょう。
発熱
ウイルスが体内に侵入してきたことを察知した生体は、脳幹の視床下部にある体温調節中枢が体温をあげることで新陳代謝を活発にしてウイルスの不活性化を実施しています。解熱剤はその働きを邪魔してウイルスが死滅することを妨げてしまうばかりです。
抗生物質というのは細菌に対しては有効ですが、ウイルスには効き目はゼロです。
咳
中枢性鎮咳剤によってせき中枢をマヒさせ、せき反射をストップさせることは、下記のような一連のイネイトの緻密な働きを全ておさえてウイルスを体内に留め、再発の可能性を残してしまいます。
1)口から体内に侵入してきた異物(ウイルスなど)によって
2)気道粘膜に刺激を受ける
3)脳幹の延髄にあるせき中枢に異物侵入の伝達が送られる
4)声門が開き空気を吸いこみ肺が拡張する
5)呼吸筋に運動指令が伝わる
6)声門は一端閉じる
7)肺が収縮して空気を圧縮する
8)声門が開く
9)咳が出て異物(ウイルスなど)が吐き出される
頭痛、だるさ、関節の痛みなどもそれぞれに生体にとっては必要である働きをしているが故におこる症状です。動きたくないほどの症状は体に安静休養を求めている証拠と言えるでしょう。
内なる生命力・イネイトが症状をつくることで健康回復、維持につとめていることが自然です。
それを無視して体の表面にあらわれる症状を「早く楽になりたい」という理由でそれを回避すると生命力を低下させます。
それはイネイトへの理解のなさ、過保護で刹那的な心があるといえます。
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